人形芝居の源流

人形芝居のふるさと

戎かき

 西宮神社周辺には室町時代頃から、人形芝居をしながら全国を行脚し、えびす信仰を広めたという傀儡師(くぐつし)が住んでいました。彼らが操る人形芝居が日本の伝統芸能「人形浄瑠璃」に発展していったのです。そんな貴重な文化遺産に注目し、「文化によるまちづくり」をと、西宮中央商店街振興組合は一昨年から毎月1回、同組合事務所で地域の人形劇団による人形劇を上演。いずれは日本の人形劇の拠点となり、老若男女が集い楽しめる人形劇の常設小屋を作ることを目標に、店主たち自らでくぐつ師を再現する人形芝居「えびす座」を結成しました。
 こうした活動は、地域商業の活性化ならびに持続可能な開発のための教育ESD…Education for Sustainable Development)を根底にして、コミュニティーを復活させ、希薄になった人と人のつながりを深め、郷土に誇りを持ってもらいたいという思いがあったのです。
 

戎かき

 県の助成を受けて完成した『戎座人形芝居館』は空き店舗を和風に改装し、50人ほどの子どもたちが床に座って観覧できるもの。6月14日の「おこしや祭り」の日に開館することになりました。館長には元甲山高校校長で阪神人形劇連絡協議会事務局長の頼田稔さんが就任、運営には同商店街振興組合、西宮神社、夙川学院短期大学、浜脇小学校・浜脇中学校、自治連合会、子ども会の代表者、また各人形劇団や専門家が参加します。

 毎月第3土曜に人形劇を上演するほか、紙芝居づくりや腹話術講習、おもしろ戎学や伝統芸能の継承など観るだけでなく地域の人が参加できる施設を作っていきます。