ともも人物図 【「なっぱ」経営 垣本 直美/副島 好弘】「食」と「社会」を考える六次産業で腸活料理(174号)

ともも人物図 【「なっぱ」経営 垣本 直美/副島 好弘】
ともも人物図

西宮北口、ガーデンズの東側近くにあるお店「なっぱ」。なんと、店の2階で無農薬レタスの水耕栽培を行い、お客様一人ひとりに腸内環境を整える必要性を唱え、料理サービスの提供を行っているのです。

■レタスを店で栽培?

生産と加工・サービス業をあわせた六次産業を行いたいと考えていました。店の近くに畑を探していたのですが見つけることができず、開業計画を再検討。その結果、1階店舗、2階で水耕栽培というビジネスモデルに。植物工場機材メーカーで研修を受け、栽培実績を積み重ね、阪神エリアでは特徴のある栄養価の高いレタスを栽培し販売しています。

■脱サラで起業を?

以前は、製薬会社に勤務し、精神科領域に携わったことがありました。そのとき患者さんの多くが就労をはじめとする社会での活動を希望されていることを知りました。
これまでの社会経験で培ったものを、私たちなりに表現したいという想いが強くなり起業したのです。この想いを企業理念として定め、社会に役立つ商品づくりをベースに精神障がい者や健常者が共に働き、競争力のある企業になり継続できるようにと日々研鑽しています。

■創業からの活動を記録に?

日々研鑽の中で、起業より歩んだ足跡を記録しています。1年目は飲食事業をオープンし、数カ月後に水耕栽培事業をスタート。店のコンセプトはまだ模索中でした。私たちなりに社会にどのように表現していくのか足跡を振り返り、計画を見つめ直しています。現在は4年目、昨年から「腸活推進」をコンセプトに歩んでいます。

■腸活推進の骨格SLSとは?

2年目より、水耕栽培レタスの付加価値を求め加工品を模索。レタスを使ったスィーツづくりを進めていく過程で、食物繊維の豊富なレタス(栄養価の高いレッドオーク×兵庫県産大豆豆乳×兵庫県産純米酒粕)などの善玉菌に好影響な食材との組み合わせで、現在なっぱで提供する料理の骨格SLSが誕生。加工品として、焼き菓子「想」をホール・個包装で製造販売しています。

■健康で美しくは「腸活推進」から

野菜や豆類、食物繊維の摂取量減少傾向は、戦前の1/3と言われています。腸内細菌が減少している要因は、この他にもいろいろ考えられますが、添加物を摂取する機会が増えていることや食生活の乱れ、ストレスの多い社会環境も関係していると言われています。
なっぱでは3年目よりSLSを腸活ポイントとして様々なメニューで提供しています。これからも〝腸活素材で美と健康を想う〟お客様の役に立てる企業にと思います。そして、みんなが楽しんで働ける場を目指して頑張ります。

「なっぱ」腸活素材で美と健康を想う

「なっぱ」腸活素材で美と健康を想う

料理に添えられたレタスのなんと美味しいこと。さらに自分たちで探した料理に合う全国の銘酒も揃い、腸活料理の美味しさへの追求にも、お二人の意気込みを感じました。(武地)

◻プロフィール
垣本直美さん(代表・伝え人担当)三重県出身。
副島好弘さん(創る人担当)
福岡県出身。
製薬会社を退職し、2014年reoblige合同会社設立。「なっぱ」をオープン。
なっぱ:西宮市田代町14-20
TEL0798-62-3728
11:30~14:00、18:00~22:30不定休

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