高齢者の財産管理 ⑤【弁護士法人芦屋西宮市民法律事務所】（194号）

2023.12.01

法律相談

弁護士法人芦屋西宮市民法律事務所

今回は、高齢者等の財産管理や生活を支援する「成年後見人」等の役割を説明します。成年後見人等の仕事は、ご本人の「財産管理」と「身上監護」に関する法律行為等です。
「財産管理」とは、成年後見人がご本人の代理人として、預貯金を管理したり、生活費を支払ったりします。また、例えば、ご本人が悪徳業者の口車に乗って不動産など大切な財産を売却したら、成年後見人は売買契約を取り消すことができます。このように、本人の財産を守っています。
「身上監護」とは、住居や介護、福祉サービスなどの契約等について、ご本人に代わって行います。ご本人の意思を尊重します。ただ、成年後見人等が一人ですべてを行うことはできないので、ご本人のお気持ちをうかがい、ご家族やケアマネージャー、施設、病院等の支援者の方と協力して、進めていきます。
そして、成年後見人等は、定期的に家庭裁判所にご本人の財産や生活について報告しています。

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