高齢者とてんかん ①【つちやま内科クリニック 土山雅人(日本神経学会専門医)】(172号)

脳神経内科 つちやま内科クリニック
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てんかんと聞くと、「子どもの病気」、「口から泡を吹いて倒れる」、「身体をこわばらせた後にけいれんする」などの激しい発作のイメージを持っている人が多いと思います。最近では高齢になって初めててんかんを生じる人が増えています。この場合のてんかんは、「ひきつけ」や「けいれん」などの派手な症状を伴わず、いわば「静かなてんかん」とも言える特徴的な発作を起こします。今回から「高齢者とてんかん」について述べていきます。
てんかんは、脳の電気活動の異常による発作を繰り返す病気です。一部には遺伝性の要素を持つ場合がありますが、遺伝とは無関係に起こるてんかんも少なくありません(例えば、脳卒中や頭部外傷に伴うてんかん)。特に高齢者では過去に脳の病気がなくとも、加齢に伴って誰にでもてんかんが起こる可能性が知られるようになってきました。
てんかんの発症率は人口100人あたり1~2人とされており、65歳以上の高齢者に限ると日本には40万~50万人のてんかんの人がいると推定されています。これは認知症の人が現在500万~600万人ほどいることを考えると、決して少ない数ではないでしょう。

つちやま内科クリニック 土山雅人(日本神経学会専門医)
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