皮膚腫瘍のお話③ 手足のホクロについて【田所クリニック 田所 丈嗣(医学博士)】(187号)

皮フ科・形成外科 田所クリニック
ヘルスコラム
皮膚腫瘍のお話③ 手足のホクロについて

皮膚腫瘍のお話③ 手足のホクロについて

手のひらや足の裏にホクロがあるとガンになると聞いた方もいらっしゃると思います。これまで無かったホクロに気づくと心配になるのも無理はありません。
手足にできるホクロに似た悪性腫瘍は末端黒子型メラノーマといわれ、日本人のメラノーマの約50%を占めますが、欧米人では10%ほどです。そのため日本人は手足にメラノーマができやすいと誤解されていますが、もともと日本人のメラノーマの発生頻度は欧米人の1/10程度と少ないのです。また、メラノーマは最初からメラノーマとして発症するので、以前からあるホクロがメラノーマになるわけではありません。見つけたホクロが1〜2ヶ月で急に大きくなったり、周囲に色がしみ出したり、血が出たりしなければ、それほど気にすることはありません。
手足のホクロとメラノーマは、他の部位に比べると、ダーモスコピーという簡便な検査で区別がつきやすいため、心配な場合は専門の医療機関を受診して下さい。

皮フ科・形成外科 田所クリニック 田所 丈嗣 (医学博士)
西宮市田中町5-20-2F(エビスタ西出口すぐ)
TEL0798-36-1112 http://tadokoro-clinic.jp

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