進化するがん検診【西川医院 西川 宏信(日本外科学会 外科専門医)】(194号)
ヘルスコラム
コロナ感染など今年は色々な感染症が世をにぎわしましたが、がんもまだまだ侮ってはいけません。男性は65%、女性は51%の人が一生のうちにがんと診断されるとのことです。がんという病気はやはり早期診断し、早い段階での治療が根治には一番良いと思われます。
そこで検診です。現在の検診では早期がんの発見は難しいとされていますが、検診も徐々にレベルが上がってきており、現在はまだ一般的に臨床応用されていませんが、便中のRNAを調べることでがんの検出が可能になるとの研究が発表されました。
今までは便潜血と言って便の中の血液の有無を調べていましたが、これでは痔の人などは陽性になり易い問題がありました。しかしがんのRNAを直接検査することになるので、陽性と出れば高確率に大腸にがんがあることが疑われ、大腸検査もより意味があることになります。
何より検査自体が低侵襲なので多くの人が受けやすくなります。また今後、さらに尿検査や痰の検査で膀胱がんや肺がんの検査にも応用できる可能性があります。そうなればさらにがん検診が受け易くなる可能性がありますね。とにかくがんは早期診断が大切です。皆さん、検診を受けましょうね。
内科・外科・皮膚科 西川医院 西川 宏信 (日本外科学会 外科専門医)
西宮市馬場町3-23 (阪神西宮駅から南3分・戎参道内・専用駐車場5台有)
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