矯正のお話【保田矯正歯科 保田好秀】(177号)
ヘルスコラム
口呼吸は不正咬合の一つの原因である舌位の悪さを誘発するので、口呼吸をしているか、いないかは、私どもにとって大きな関心事です。ですから、初診の患者さんを診るときには、特に学童期のお子さんの場合、視診、問診が重要になってきます。
患者さんに喋ってもらうと、滑舌の良し悪し、舌の動きがわかります。唾液をゴクンと飲み込んでもらった時のベロの位置も参考になります。口呼吸していると、舌が低い位置に来るので、口呼吸かどうか判断し易いわけです。お母さんには、いびき、寝相、寝汗、おねしょ、朝から疲れていないか、夕方、眠くないかとか、ごはんを食べる速さ、堅い肉は平気か、げっぷをよくするか、よくこぼすか等、およそ歯並びとは無縁に思われるような、失礼なことばかりお尋ねしています。
また、鼻呼吸できない子どもは、首を前に突き出すと気道が拡がり楽になるので、無意識で呼吸優先の姿勢をとります。姿勢の観察も重要な情報源で、口呼吸か、そうでないかを見極める大事な手掛かりになります。
さて、先日、小学校の歯科健診がありましたが、子どもたちを観察していると、口がいつも開いている子、鼻をぐずぐずさせている子、目がとろんとしていて、朝から元気のない子、姿勢が悪くまっすぐに立っていられない子達が目につき、私には、気になって仕方のない光景でした。
保田矯正歯科 保田好秀
西宮市甲子園口3-20-3 0120-87-3015
http://www.yasuda-ortho.com