専門医が教える不妊症 ⑤ 黄体機能について【こじまクリニック 小嶋 哲矢(医学博士)】(178号)

婦人科・女性内科 こじまクリニック
ヘルスコラム
専門医が教える不妊症  黄体機能について

専門医が教える不妊症  黄体機能について

今回は黄体機能についての話です。
排卵後の卵子は卵管内で受精します。受精卵は発育しながら卵管内を移動し、受精後約1週間で子宮内に達し、うまく子宮内膜と接着すれば妊娠が成立します。妊娠成立と維持に関与する要因のひとつが、排卵後の卵巣が放出するプロゲステロンといわれる黄体ホルモンです。排卵後に黄体ホルモンが上昇することにより、子宮内膜は受精卵を受け入れる準備をはじめます。また、ホルモン分泌が継続されることによって受精卵と子宮内膜の接着がしっかりしたものになって妊娠が維持されることになります。黄体機能の評価は、血液検査でおこないます。また、基礎体温で、低温期と高温期の差が0.3℃以上あり、高温期が12日以上持続していれば黄体機能はある程度保たれていると考えられます。
自然排卵のタイミング法でなかなか授からない、排卵日がよくわからないなどあるようでしたらお気軽にご相談ください。

婦人科・女性内科 こじまクリニック 小嶋 哲矢 (医学博士)
西宮市田中町5-20 エスプレッソ西宮4F(阪神西宮駅から徒歩1分)
TEL0798-56-8602 http://koji-cli.com

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