矯正のお話【保田矯正歯科 保田好秀】(181号)

矯正歯科 保田矯正歯科
ヘルスコラム

コロナ騒動で不自由な生活を強いられて、非日常な環境に身を置くことになって、ずいぶんな時間が経過しました。連日のTV報道にも、一喜一憂しましたが、そのなかで、入院患者をうつ伏せに寝かせるというものがありました。いろんなコードやチューブがつながっていたので、決して軽度の患者さんではなかったと記憶しているのですが、この体勢が呼吸をしやすくするという解説があったように思います。
心臓を含めた内臓がお腹側に下がり、横隔膜が動き易く、結果として肺が膨らみ易くなるというものでしたが、他にも背中が解放されて肋骨が広がり易くなるという理由もあるようです。このうつぶせ寝、実は初診相談の子どものお母さんに、私が尋ねている項目の一つです。以前、睡眠歯科学会のセミナーで睡眠の専門医の先生から、口呼吸者に多い姿勢だと聞いていたので、何も疑わずに尋ねていたのですが、なるほどと得心しました。
うつぶせ寝があるようなら、口呼吸の常習者で、鼻閉とか扁桃肥大があり、そのせいで鼻呼吸が困難で、舌位が悪く、顎が狭くなるという不正咬合につながるわけです。問診事項としては、この他に、いびき、寝汗、おねしょ、夜驚、夢遊病、寝起きの様子など睡眠に関するものが、いくつかありますが、どれも鼻づまりとかかわりがあり、矯正治療にとって有用な情報となります。

保田矯正歯科 保田好秀
西宮市甲子園口3-20-3 0120-87-3015
http://www.yasuda-ortho.com

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