専門医が教える不妊症 ⑥ 妊婦と葉酸【こじまクリニック 小嶋 哲矢(医学博士)】(179号)

婦人科・女性内科 こじまクリニック
ヘルスコラム
専門医が教える不妊症

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葉酸はホウレンソウ・ブロッコリーなど緑黄色野菜やアボガド、レバーなどに多く含まれるビタミンB群のひとつです。赤ちゃんの脳や神経のもとになる神経管は妊娠6週くらいから形成されます。神経管がうまく形成されなかった状態を神経管閉鎖障害といいますが、葉酸をサプリメントとして摂取することで神経管閉鎖障害の発病リスクを低下することができます。
サプリメントとして提供される葉酸は摂取したうちの85%が体内で利用されるのに対し、食品に含まれる天然型葉酸の場合、利用されるのは摂取量の約50%です。そのため、厚生労働省では妊娠前より食事に加えサプリメントとして葉酸の摂取を推奨しています。
また葉酸サプリメント摂取は、貧血の予防、口唇・口蓋裂や先天性心疾患の発症リスクの低下、胎盤早期剥離や流産の予防効果も報告されています。妊娠をお考えの女性、妊娠初期の女性は葉酸サプリメントを摂取されることをお勧めします。

婦人科・女性内科 こじまクリニック 小嶋 哲矢 (医学博士)
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TEL0798-56-8602 http://koji-cli.com

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