皮疹のお話 ⑪ 水虫について 【田所クリニック 田所 丈嗣(医学博士)】(184号)
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ヘルスコラム
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皮疹のお話 ⑪ 水虫について 【田所クリニック 田所 丈嗣(医学博士)】
湿度が高くなると、ゆびの間がジュクジュクする水虫にかかることがあります。股間にできるインキンタムシも体にできるゼニタムシも全て白癬菌という真菌(カビ)が原因です。爪が筋状に白く濁ったり、分厚くなって先がポロポロ崩れる場合は爪水虫の可能性があります。基本的な治療は抗真菌剤の外用ですが、かぶれて何度も変更することがあるため、多種類の外用抗真菌剤が用意されています。
特に爪水虫は、外用剤では治るまでかなり長期間かかるので、抗真菌剤を内服することもありますが、肝臓に負担がかかるため、肝機能をチェックしながら使用する必要があります。最近の治療薬には、12週間服用すると1年間ほど爪に薬が残って効果を発揮するという優れものもあります。水虫は、古い衣服やバスマットの供用などで感染したりしますが、洗ってしまえば人にうつりません。蒸し暑い季節が続きますが、できるだけ清潔にして、水虫にならないよう注意しましょう。
皮フ科・形成外科 田所クリニック 田所 丈嗣 (医学博士)
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