ケガのお話 ⑧ 痛みについて【田所クリニック 田所 丈嗣(医学博士)】(177号)
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ヘルスコラム
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ケガのお話 ⑧ 痛みについて
今年は我が国でラグビーワールドカップが開催されます。ラグビー観戦の醍醐味のひとつは、屈強な選手の肉弾戦ですが、激しいタックルをした方もされた方も、あまり痛そうな表情は見せず、すぐに次のプレーに向かって走り出します。これは、サッカーの試合でよく見られるように、レフェリーに痛みを大げさにアピールしても、ラグビーの試合だと無視されてしまうからではありません。試合中は交感神経が極度に興奮し、アドレナリンが大量に分泌されて痛覚が麻痺するため、一時的に痛みを忘れてプレーしているのです。
かく言う私も、額が割れて血が目に入り世界がピンク色に染まったときもあまり痛みを感じませんでしたし、投げ落とされて肩を脱臼しても最後まで試合を続けていました。しかし、ノーサイドの笛とともに、アドレナリン値は下がり強い痛みに襲われます。痛みがないからと言ってケガを放置しておくと、キズの治りが悪くなるので早めに治療しましょう。
皮フ科・形成外科 田所クリニック 田所 丈嗣 (医学博士)
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