ケガのお話 ⑥ ケガの初期治療について【田所クリニック 田所 丈嗣(医学博士)】(175号)

皮フ科・形成外科 田所クリニック
ヘルスコラム
ケガの初期治療について

ケガの初期治療について

何かと忙しく、宴会なども多くなる時節となりました。普段の日常とは異なり、慌ただしかったりお酒が入ったりすると、思わぬケガをしがちです。酔って自転車を運転すると、法律違反であるばかりでなく、転んでも受け身を取れずに顔面にひどいケガをしやすい上に、アルコールのせいで大量に出血します。更に悪いことに、酔いが回っていると痛みが少ないため、ケガを放置してキズの治りが遅れるというオマケまで付いてきます。
ケガをしたら、まず水道水で汚れをできるだけしっかり落としましょう。決して消毒薬を使ってはいけません。出血があればタオルなどで圧迫止血をして下さい。キズが痛くなくなるという粘着性の絆創膏を貼ると、よほどきれいなキズ口でない限り、感染を起こしてもっと痛い目に合います。風通しのよいガーゼなどでカバーして、できるだけ早く医療機関を受診して下さい。治療が早ければ早いほど、ケガは早く治り、キズ痕もきれいになります。

西宮市田中町5-20-2F(エビスタ西出口すぐ)
TEL0798-36-1112 http://tadokoro-clinic.jp

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