矯正のお話【保田矯正歯科 保田好秀】(188号)

矯正歯科 保田矯正歯科
ヘルスコラム

三年生の女の子に固定式の拡大装置を装着した時の話です。初診相談の数日後、検査をしました。その際、粘土状のもので歯型を採りますが、辛かったようで、かなりの抵抗を示しました。それでも何とか、検査は無事に終了。次は結果や治療方針の説明と歯磨き指導だったので、しぶしぶ付き合ってくれました。その次は装置を作るための型採りですが、この時は駄々をこねましたので、倍近い時間を要しました。
そして、一ヵ月後、装置を装着するのですが、この時は凄かったです。お家で、いろいろと諭されて、覚悟を決めて診療に臨んでましたが、なかなか踏ん切りがつかなくて、かなりぐずっていました。こちらも根負けして、「今日はよく頑張ったから、今度、はめようね」と言うと、急に本人が、「今日、はめて帰る!」と宣言して、すんなりと接着剤で装着させてくれました。ほめると、突然、「外して、外して!」と叫ぶのです。これには閉口しましたが、「じゃあ、今度みようね」とその場を収めて帰しました。
このように制御不能に陥った子でも、次の来院時には、何事もなかったように楽しそうにしています。こんな時はいつもこの装置のポテンシャルの高さを感じるとともに、今まで、この子は鼻詰まりでずいぶんとしんどい思いを無意識に抱えていたんだなぁ、解放されてよかったなぁとつくづく思います。

保田矯正歯科 保田好秀
西宮市甲子園口3-20-3 0120-87-3015
http://www.yasuda-ortho.com

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