「高脂血症」を予防・改善する3つの方法【西川医院　西川 宏信（日本外科学会 外科専門医）】（174号）

いよいよ食欲の秋に突入しました。食欲が増すと「高脂血症」の心配が増えますが、放置すると動脈硬化が進み、やがて心筋梗塞、脳梗塞の発症につながると言われています。よく医師から「脂っこいものを控えて！」と指導が入りますが、口から入った脂分が血液検査に反映されるのは約2割ほどのため、脂っこい食事を控えても、実はそれほど劇的には変わりません。
改善するには、まずは食事の全体のカロリーを見直すこと。脂っこいものを控えても、その他のものをしっかり食べてると結果はあまり変わらないので注意が必要です。次に、カロリーを消費する為に運動をすること。これは走ることや泳ぐことだけではなく、日頃のちょっとした運動（掃除や料理などの家事）も出来る限りマメにしましょう。また飲酒量が多いと高脂血症になりやすくなるため、飲酒もできれば量を1合から2合と決め、それ以上は控えましょう。
以上の3つの方法で随分と改善しますが、それでダメならお薬を飲むことも検討しましょう。高脂血症は、少しの努力で予防出来ますので皆さん頑張りましょう。

内科・外科・皮膚科　西川医院 西川 宏信 (日本外科学会 外科専門医)
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