mRNAワクチンが拓く未来の医療技術【西川医院 西川 宏信(日本外科学会 外科専門医)】(184号)
ヘルスコラム
コロナウィルス用mRNAワクチンは「ウィルスが人の細胞に取り付く足の部分のみに抗体を作らせて、この抗体がウィルス退治に有効になる」と言う、これまでにない仕組みで作用するワクチンです。既にコロナに感染した人も、出来るだけ打ったほうがいいといわれています。ただ、 副反応が有ることも事実なので、「打たない」と言う選択肢も勿論あり、しっかりと判断して決めて頂ければと思います。
さて、驚くべきことにこのmRNAワクチン、今後抗がん剤として使われるとのことです。元々、抗がん剤として研究開発が進められている最中に、コロナウィルスパンデミックが発生し、急遽その技術をワクチン用に転用したという話です。
今後はコロナだけでなく、インフルエンザ、狂犬病などのワクチンをはじめ、ガンや先天性疾患の治療にも使われ、これからの治療の新たな武器になっていくと思われます。
そう考えると、今回の経験がまた新たな医療発展の後押しをしたのかもしれませんね。ピンチをチャンスに変え新たな世界に踏み出して、この困難を皆さんで乗り切りましょう!
内科・外科・皮膚科 西川医院 西川 宏信 (日本外科学会 外科専門医)
西宮市馬場町3-23 (阪神西宮駅から南3分・戎参道内・専用駐車場5台有)
TEL0798-33-5202