矯正のお話【保田矯正歯科 保田好秀】(182号)

矯正歯科 保田矯正歯科
ヘルスコラム

 相談の際に、矯正治療をした方がよいでしょうか?というものがあります。先生が勧めてくれるなら、やってみようかなぁということだと思いますが、私どもでは「矯正せなあかん!手遅れになる!」などとは決して申しません。あくまで、個々の歯並びにどういう問題点があるか、あるいは潜在的な問題点を指摘して、解決のためにはこういう治療法があると説明し、患者さんにボールを返します。矯正をする、しないは、患者さんの価値観に照らし合わせて、判断してもらいます。
 例えば大人の患者さんに対しては、恐らく来院の動機は、歯並びを綺麗にしたいというものでしょうが、矯正の目的は歯磨きし易い歯並びにする、口唇を閉じ易くする、ひいては歯周病の予防なのだとお伝えして、ついでに綺麗になるとお話ししています。子どもの場合には、歯並びが悪くなる大きな原因として、口呼吸という全身にとってよくないバックグラウンドがあることを伝え、鼻呼吸が獲得できるような治療方法を提案します。
 ついでに申し上げると、大人の場合は歯根のコントロールが重要になるので、昨今流行っているマウスピース矯正では、私には難しいので、従来のブレースとワイヤーの組み合わせで治療します。子どもの場合は、上顎の天井そのものの拡大が必要なので、床矯正や夜だけ使用するような装置は選択肢にありません。

保田矯正歯科 保田好秀
西宮市甲子園口3-20-3 0120-87-3015
http://www.yasuda-ortho.com

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