矯正のお話【保田矯正歯科 保田好秀】(183号)
ヘルスコラム
簡単な実験をしてみましょう。鼻をしばらくの間、つまんでみてください。どうなりましたか。天井についていたベロが離れたでしょう。そして、無意識に口で息をしているのですが、やたら口の中が乾いたような気になります。いつもより、開口量も多くなっています。つばを飲み込もうとしても、スムーズにいきません。そして、そのうちに顔を前方へ突き出すようになって、悪い姿勢が楽ちんになってきます。例えばグミなどを噛もうとしても噛めたものではありません。何か喋ろうとしても、滑舌が途端に悪くなります。
こんな状態で眠ると、スヤスヤといった睡眠がとれないことは明らかでしょう。2、3分人工的な鼻閉を作っただけでもこの有様ですから、鼻が詰まっている子どもたちの苦労が想像できます。とはいうものの、常態化すると、これが当たり前になって、本人は意外に平気だったりします。でも、いろんなところにしわ寄せが生じて、様々な不都合が生じます。いびきをかく、寝汗が多い、おねしょがある、睡眠中に呼吸が止まる、朝、起きられない、日中眠くてぼーっとしている、頭痛がある、風邪をひき易い、そして歯並びが悪くなるといった不都合です。全身的な問題である風邪や無呼吸と、口の中の歯並びを同列に書いていますが、これらをひきおこすのが、鼻詰まりということになるわけです。
保田矯正歯科 保田好秀
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