矯正のお話【保田矯正歯科 保田好秀】(184号)
ヘルスコラム
今回はセカンドオピニオンでの話です。昨今は矯正歯科医院も、矯正を手がける一般歯科も増えて、治療方法も様々になり、治療を受ける側としては何を選んだらいいのか、戸惑うことが多くなってきているようです。
先日の患者さんは、治療経過が不安で来院されました。「あっ、これは!」と思いましたが、よそ様の治療を批判できませんので、「私も、同じ装置を使いますが、こういう理由で、ここまですることはありません。多分、主治医の先生の深い考えの上でしょうから、今の治療の意味合い、今後の見通しを納得のいくまで聞いてください」と応じました。後で、その医院のHPを見たら、案の定、ある矯正のスタディグループの方でしたので、合点がいきましたが、患者さんには少し気の毒でした。
また、受け口の中学生は最初の矯正歯科で、骨格に問題があるので顎を切る手術が将来必要で、成長が終わるまで何もしないと言われたとのことでした。なるほど、下顎の骨格が大きいので、骨切りという選択は同意見です。が、問診で鼻呼吸ができていないことがわかったので、矯正をお考えなら、今の時点で上顎を拡げて、口呼吸の弊害を減らすのもよいと説明しました。
いずれにしても、私の持っている知識と技術の範囲の中での参考意見を述べるだけで、後の判断は患者さん側にお任せしています。
保田矯正歯科 保田好秀
西宮市甲子園口3-20-3 0120-87-3015
http://www.yasuda-ortho.com