矯正のお話【保田矯正歯科 保田好秀】(187号)

矯正歯科 保田矯正歯科
ヘルスコラム

月に一度、日曜日に矯正相談の日を設けています。先日も12件の相談を受けました。年齢も6歳から40代とまちまちでしたが、1例を除いて共通の問題点がありました。それはこちらからの問診事項でわかることなのですが、大なり小なり口呼吸の悪影響を受けていることです。さっき、8歳の子を診たときに保護者に同じ内容の説明をしたっけなぁと思いながら、24歳の女性にほぼ同様の話をしていました。乳歯の有無、歯列の形、骨格の成熟度等、見た目は全く違うのですが、内在する根本的な問題点は同じなので、矯正治療の最初のアプローチは同じものになります。それは口蓋という天井の骨、中央部で左右の骨がくっついているのですが、それを左右に3mm程度拡げていくというものです。
これを行うことで、鼻腔が拡がり、鼻呼吸しやすくなり、諸問題が解消しやすくなる可能性が高くなります。教科書的には、口蓋を拡げることのできるのは15歳までと明記されていますが、最近では、拡げるための装置の進化もあって、成人に対しても簡単に拡げることができるようになってきました。
これによる恩恵はQOLの向上に結びついてくるわけです。イメージ的にはくっついている骨を引っ剥がすなんて、無茶苦茶痛そうなイメージですが、実は、骨には痛みを感じる神経がないので、全く痛くなく拡げることができるのです。

保田矯正歯科 保田好秀
西宮市甲子園口3-20-3 0120-87-3015
http://www.yasuda-ortho.com

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