皮疹のお話 ⑧ 口唇ヘルペスについて【田所クリニック 田所 丈嗣(医学博士)】(180号)

皮フ科・形成外科 田所クリニック
ヘルスコラム
皮疹のお話 ⑧ 口唇ヘルペスについて【田所クリニック 田所 丈嗣(医学博士)】(180号)

皮疹のお話 ⑧ 口唇ヘルペスについて【田所クリニック 田所 丈嗣(医学博士)】(180号)

花が咲き始める季節は様々な事がスタートし、疲れや体調不良などから口の周りに熱の花が咲くことがあります。これは単純ヘルペスⅠ型ウイルスによる「口唇ヘルペス」で、ピリピリと痛みを伴う小さな水ぶくれができて赤くなった後、かさぶたになり治っていきます。ウイルスがついた食器やタオルに触れるとうつりますし、すぐ近くにいる人には飛沫感染を起こすので、周囲に赤ちゃんや免疫力が低下した方がいる環境では注意が必要です。
軽症なら塗り薬を使うこともありますが、帯状にできるヘルペスとはウイルスの種類が異なるものの、同種の抗ウイルス剤の内服が効果的です。帯状ヘルペスが再発することは少ないのですが、口唇ヘルペスは何度も繰り返す場合があります。近年、頻繁に再発する口唇ヘルペスの患者さんに対して、発症すればすぐ飲めるように、事前に内服薬を処方しておく事ができるようになりました。熱の花でお困りの方は専門の医療機関にご相談下さい。

皮フ科・形成外科 田所クリニック 田所 丈嗣 (医学博士)
西宮市田中町5-20-2F(エビスタ西出口すぐ)
TEL0798-36-1112 http://tadokoro-clinic.jp

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