専門医が教える不妊症 ③ 風しんの話【こじまクリニック 小嶋 哲矢(医学博士)】(176号)
ヘルスコラム
30歳台~50歳台の男性が、風しんの流行の発生源になっています。現在39歳から56歳までの男性は、風しんの予防接種を受けていないため、風しん抗体の保有率が最も少ない年代です。もしもご自身が風しんに罹患すると、ご家庭や職場、あるいは通勤途中の電車やバスに妊婦さんやこれから妊娠をお考えの女性がいる場合、知らない間に周囲に風しんウイルスを拡散させてしまうことがありえます。
風しんは妊婦さんやこれから妊娠を考えの女性にとっては特に脅威です。妊婦さんが風しんに罹患すると、おなかの赤ちゃんに「先天性風しん症候群」という障がいが出る場合があります。西宮市では、風しんの抗体検査費用の助成を実施しており、当院は検査委託を受けている施設です。風しんの流行と先天性風しん症候群の予防のために男女とも風しん抗体検査を、抗体価が低いことが分かった場合はワクチンの接種を受けましょう。
婦人科・女性内科 こじまクリニック 小嶋 哲矢 (医学博士)
西宮市田中町5-20 エスプレッソ西宮4F(阪神西宮駅から徒歩1分)
TEL0798-56-8602 http://koji-cli.com