矯正のお話【保田矯正歯科 保田好秀】(178号)

矯正歯科 保田矯正歯科
ヘルスコラム

子どもの矯正の相談に行って、「一刻も早く、矯正治療をしなくてはならない」「手遅れだ!」等と言われると、どんな気持ちになるのでしょうね。今日はそんなことを言われた患者さんのセカンドオピニオン的なお話しです。
どちらのケースでも、私の反応は「なんで?」です。なぜなら、この先生の見識というものが、私のそれとずいぶん違うものですし、ご自身の見解の伝え方がお粗末なように思います。そもそも、矯正治療の対象となる歯並びや咬み合わせの悪さは、命の危険を伴うようなものではあり得ませんので、一刻を争ったり、手遅れなどということはまずありません。百歩譲って、術者にとって矯正治療のやり易い時期を逸した、効果的な処置のできる時期を逃したという意味だとしても、アンカースクリューの登場など、今の矯正治療の技術的な進歩をもってすれば、手遅れ等という文言は、自らの技術の無さを露呈しているようなものに思えてなりません。また、先生と名の付く者から、手遅れなどと言われると、少なからず精神的にダメージを受けるものです。慎まなくてはなりません。
もちろん、トータルで2年前後かかる動的治療を「来年の成人式までに間に合わせてくれ」とか、「来春、引っ越すのでそれまでに」などと言われると、それはできませんと、丁重にお断りすることになりますが…。

保田矯正歯科 保田好秀
西宮市甲子園口3-20-3 0120-87-3015
http://www.yasuda-ortho.com

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