矯正のお話【保田矯正歯科 保田好秀】(192号)
ヘルスコラム
先日、小学校の歯科健診に参りました。手元の事前のアンケートでは、歯並びが気になるが多いのですが、健診の場では0、1、2のスコアをつけるだけで、これはこういうことなんだよと説明ができないので、私どもにはもどかしいものがあります。
歯並びの悪さにはいろいろな原因がありますが、鼻詰まりが大きなものと私は考えています。鼻が詰まっていると口で息をするのですが、その時に舌が本来の位置ではないところにいくので、頬や唇とのバランスが崩れ、それらに囲まれた歯列が影響を受けて狭くなり、歯並びが悪くなります。
「鼻、詰まってるの?」って聞いても、鼻詰まりが当たり前になっていて、自覚が無いことも多いので、医院に来られた場合には、児童の喋り方を観察して、母親に、いびき、うつぶせ寝、寝汗、おねしょ、寝起き、風邪、中耳炎、食べる速さ等々多岐に渡って尋ねます。このあたりは睡眠障害の児童に対する質問と同じですが、この問診で鼻閉による口呼吸の存在を確信するわけです。そして、口呼吸から鼻呼吸に変えるような矯正治療を提案させてもらいます。
ですから、前歯の並ぶ場所が無くて歯並びが悪いと気になるなら、学校から何も言われなかったから大丈夫と思い込まずに、矯正歯科の受診をお勧めします。歯並びの悪さの向こうに睡眠障害などが潜んでいるかも知れません。
保田矯正歯科 保田好秀
西宮市甲子園口3-20-3 0120-87-3015
http://www.yasuda-ortho.com