矯正のお話【保田矯正歯科 保田好秀】(179号)

矯正歯科 保田矯正歯科
ヘルスコラム

私事ですが、先日、下の奥歯の詰め物が外れたので、懇意にしている先生に治療していただきました。少し削った後で、3Dスキャナーで口の中をスキャンして、パソコンでチェックして、そのデータを機械に送って、セラミックを削りだして、その日のうちに、新しい白い詰め物がセットされました。何だか浦島太郎の気分でした。
実は、このような3Dスキャナーは矯正にも応用されています。上下歯列のデータを、スキャナーを使って採取して、パソコン上で治療後の理想的な歯並びを再構築することができます。それをもとにアライナーと呼ばれる透明のプラスチック製の取り外しのできる矯正装置も作ることもできます。見えない、目立たない、取り外せるという謳い文句の矯正装置のことです。私見ですが、この装置は実は守備範囲が狭く、扱いにくい装置だと思っています。
あるいは、3Dデータをもとに、オーダーメイド感覚で、従来の矯正装置やワイヤーをより精緻なものにすることも可能になりました。まだまだ一般的ではありませんが、だんだんこの方向に進んでいくのかなぁという感じです。
このように、世の中は日進月歩で、大学に在籍していたころとは天と地ほどの開きがあります。ただ、手段にばかり目が行って、患者さんが置かれている状態への目くばせが疎かになることは許されることではありません。

保田矯正歯科 保田好秀
西宮市甲子園口3-20-3 0120-87-3015
http://www.yasuda-ortho.com

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